― 今こそ考えたい、夏の労務管理 ―
こんにちは。
大阪市内で開業している「社会保険労務士事務所いろは」です。
本格的な灼熱の夏がやってきますね。
駅から事務所までの徒歩5分が灼熱地獄…。
今回は、「夏場の体調管理」=経営リスク管理という視点から、企業の皆さまに伝えたい内容をまとめました。
・夏の職場は危険地帯
近年の夏は、35度以上の猛暑日が連日というのも当たり前になってきました。
とくに気をつけたいのが次のような職場です:
- 配送・建設・設備などの屋外作業
- 厨房・工場・倉庫などの高温現場
- エアコンが弱いオフィスや古いビル
熱中症は、気づいたときには重症化していることも多いため、「昨日まで大丈夫だったから今日も大丈夫」は通用しません。
・企業にすすめたい、夏の健康管理術
1. 水・塩分補給は「自販機まかせ」にしない
できれば無料のウォーターサーバーや塩飴の設置を。
コンビニまで歩くより、職場で手軽に補給できる工夫をしましょう。
2. 制服・作業着を夏仕様に見直す
通気性のある素材や、冷感インナーの導入を検討しましょう。
特に厨房や現場では「涼しさ=安全」に直結します。
3. 従業員の「サイン」に気づく目を育てる
・汗が異常に多い
・ふらつき、顔色の悪さ
・ハァハァと口呼吸をしている
…こういった様子が見えたら、すぐに声かけ&休憩を勧告しましょう。
職場リーダーや班長に、チェックポイントを共有しておくのも有効です。
・労務管理の観点からも「体調配慮」は必要です
企業には「安全配慮義務(労働契約法第5条)」があります。
つまり、社員が健康を害するような労働環境を放置していた場合、
万が一のときには「企業の責任」が問われる可能性もあります。
とくにこの暑さ。
体調不良を訴えた社員に対し「気のせいやろ」と片付けてしまうのは危険です。
🌻 ちなみ猫は・・・
ネコは毛皮に覆われているので、「暑くないのかな?」とちょっと心配になりましたが…
ネコの毛皮は実は「断熱材」の役割をしているようです。
猫の毛は、外の熱から体を守る役目もあります。ですので「暑そうだから」といって無理に毛を刈ったりすると、逆に熱中症になりやすくなることもあるそうですよ。
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